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ソビアBLOG

労務管理の必要性

  • icon2017.12.25
  • icon 組織管理
  • icon株式会社ソビア/ソビア社会保険労務士事務所

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労務管理とは

いきなり「労務管理」という単語を聞くと、少し難しいイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、労務管理というのは、簡単な言葉で表すと、「従業員が快適に職場で働けるように、社内ルールを整え、その能力を最大限発揮できるように、体制を整えていくこと」にあります。企業活動には必要なものは「ヒト」、「モノ」、「カネ」ということは周知の事実ですが、この「ヒト」を最大限活かすために求められているもののひとつが、労務管理と言えます。

今を取り巻く環境

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今の世の中において、コンピューターの技術革新は、すさまじいスピードで進んでいます。2015年に野村総合研究所が発表したレポートによると、日本の労働人口の約49%がAI(人工知能)等による代替の可能性が高いというショッキングな数値でした。
(参考)https://www.nri.com/jp/news/2015/151202_1.aspx

しかも、今後10年から20年後の近未来にそれが起こり得るというものです。
振り返れば、ちょうど10年前にスマートフォンが登場、その10年前には、一般家庭にパソコンが爆発的に普及し、我々の生活や仕事に大きな影響を与えました。これらのことを考えると、AI(人工知能)による我々の仕事の代替は、現実味を帯びた客観的な予測だと言わざるを得ません。

その中で、あえて今、労務管理

AI(人工知能)が仕事を代替してくれるのであれば、労務管理も半減するのではと思われるかもしれません。実際、一部の労務管理は、AI(人工知能)が代替してくれるでしょう。

例えば、勤怠管理などの簡単なものから、給与計算、昇給昇進、人事評価という複雑なものまで代替の可能性はあります。ただし、それが実現化されるまでの間に、将来を見据えて、どのような人材を採用し、育て、企業にとって有益な活躍をしてもらうかを考え、労務管理をしておく必要性があります。

そして、AI(人工知能)が登場しても、どうしても人間の手で行わなければいけない、採用や教育、人事評価を行うためのルールづくりなどをしっかりと蓄積し、運用ベースにのせておかなければ、いざ、AI(人工知能)が登場した際に、設計のしようがないということになりかねません。

労務管理の種類

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労務管理には、大きく2種類に分けられます。

ひとつは、労働基準法ほか関係法令によって、きちんとルールが定められているものになります。例えば、勤怠管理、有給管理、残業代、給与計算、社会保険の加入、安全衛生管理などです。
そして、もうひとつは、その会社独自のルールです。昇進や昇給、賞与、人事評価、懲罰、教育などを定め、会社の成長を見据えて計画的に運用していくものです。

創業まもない会社であれば、最低限、行っていただきたいのは、ひとつめの法令順守(コンプライアンス)になります。法令順守(コンプライアンス)は、企業取引の上でも重視される傾向にありますし、将来、会社を大きくしていくうえで、欠かせない問題です。

なにより、今後を見据えた際に、AI(人工知能)がカバーできない仕事を担う優秀な人材を確保していくためには、コンプライアンスがしっかりしていないと、求める人材は集まりにくいといえるでしょう。

まとめ

現在、政府が「働き方改革」を訴えています。
これまでは、表面化したケースや一部の悪質な企業について、行政の立入り調査が行われ、監督指導が行われてきました。この働き方改革を受け、厚生労働省は、長時間労働の是正のための体制を強化しています。

月残業80時間超の残業が見込まれる企業すべてを重点監督対象として、把握・指導するほか、全国の労働局に長時間労働を指導するための担当官を設置し、監督指導・捜査体制の強化を図っています。また、産業界にも長時間労働是正のための働きかけを行っています。

マスコミにセンセーショナルに報じられた長時間労働の末の自殺問題、ブラック企業問題など、日本の労働環境問題は、改めて注目を浴びています。一度、法令違反による企業名が公表されてしまうと、そのダメージは計り知れません。

実際に、問題のある企業を避けるために就職活動、転職活動においては、応募者は徹底してその会社の実態を探るためにSNSなどを活用して情報を集めています。また、それだけではなく、既存の取引先からも厳しい目にさらされ、従業員が離れていく要因にもなりかねません。

このような意味で、労務管理は、企業の成長を支えるうえで非常に重要なものとして、あらためて、しっかりと受け止めなおす必要があるのではないでしょうか。

この記事を書いた人
株式会社ソビア/ソビア社会保険労務士事務所

株式会社ソビア/ソビア社会保険労務士事務所  人事コンサルティングと労務コンサルティングの両軸を強みとした顧問サービスを展開。 「お客様の夢中をうみだす」ことを理念とし、数百社の顧問先とコンサルティング実施の実績を持つ。

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